相談時の状況
ご本人より電話でご相談頂き、後日来所して頂きました。
社労士による見解
この方はH18年頃より気持ちの落ち込みを自覚するようになり不眠や食欲不振が続くようになりました。大学進学に伴い環境が変化した事で症状が更に悪化した為、メンタルクリニックを受診され不安神経症と診断されました。
その後も症状の改善と悪化を繰り返す状態が続きました。抑うつが主症状でしたが次第に興奮したり、異様にテンションが高くなるなどの躁状態を呈するようになりました。仕事も長続きしない事が多く安定した就労が出来ない状態が続いており日常生活の状況をヒアリングした結果、日常生活の大部分にサポートが必要な状態だった為、障害等級に該当している可能性が高いと判断しました。
相談から請求までのサポート
初診が10年以上前だった為、初診の病院がカルテを破棄している可能性がありましたが幸いにもカルテが保存されていた為、初診の病院から受診状況等証明書を取得する事が出来ました。障害認定日時点(初診から1年6カ経過した日)では通院を中断されていた事もあり診断書取得が困難だった為、事後重症請求に注力する方針としました。診断書作成依頼の際、日常生活の状況をまとめた物を書面にて医師に情報提供しました。
結果
障害基礎年金2級に認められ年額約78万円を受給できました。
気持の浮き沈みから安定した就労が困難な状態が続いていましたので障害年金を受給出来る運びとなり安心された様子でした。
障害年金は病名のみで判断される制度ではなく日常生活の状況が障害年金の認定に大きく影響します。その為受診の際に医師に日常生活の状況を正確に伝える事がポイントとなります。