相談時の状況
お母さまより電話にて相談頂き、後日、お父さまとお母さまが来所され面談致しました。
20歳となるタイミングで障害年金を申請したいとの相談でした。
社労士による見解
この方は小、中学校は普通学級でしたが他者とのコミュニケーションうまく取れず
友人が出来ずほとんど1人で過ごしていました。
学校の授業にもついていけず成績も下位。高校へは進学しましたが、その頃から
精神的に不安になり意味不明な言動や小さい子供がぐずるような様子が見られました。
高校2年の時、担任の勧めで相談所へ行き知的障害である事がわかりました。
高校卒業後は一旦就職しましたが仕事が覚えられず2ヵ月程度で退職。
退職後は週3回程度、自宅近くの菓子店で就労していました。
日常生活の状況をヒアリングすると電子機器が扱えなかったり危険に対する意識がなかったり、
状況にあった衣類の選択が出来なかったりと日常生活に多くの援助が必要な状況である事が
わかり障害等級に該当する可能性があると判断しました。
相談から請求までのサポート
しばらく受診していなかった為、20歳を迎えたら病院受診をして頂くと同時に
診断書作成を依頼しました。
病歴就労状況等申立書にも日常生活の様子や家族の援助の状況、仕事の内容や
職場でのサポートの状況を詳細に記載致しました。
結果
障害基礎年金2級に認められ年間約78万円を受給しました。
娘様の将来がかかった申請だっただけにご受給決定が下り両親も大変安堵されました。
昨今、知的障害の申請で不支給となり当センターへ相談に来られる方が多くいらっしゃいます。
提出した書類を拝見すると病歴就労状況等申立書に日常生活の困難さを上手く
記載できていない事が非常に多いです。
申請の際は専門家へ相談される事をお勧め致します。