相談時の状況
お母さまより電話で相談頂き、後日来所して頂きました。ご本人は体調不良により来所できませんでした。
社労士による見解
この方は幼児期より言葉の発達の遅れが見られ他者とコミュニケーションを取る事が苦手な為、友達関係を築く事が出来ず1人で過ごす事が多い状況でした。高校を卒業後は事務などの仕事に就きましたが仕事を覚えられなかったりミスをする事が多かった為、どれも長続きしませんでした。
特定の事や物に対してこだわりが強かったり、二つの事を同時進行で行う事が出来ないなどの症状から家族が発達障害を疑い、10年程前に精神科を受診。検査の結果、広汎性発達障害と診断されました。
その後、工場での仕分け作業の仕事に就くようになり障害者である事を理解してもらう事で現在まで仕事を続けていらっしゃいますが、仕事の大部分について同僚や上司のサポートを受けている状況でした。
通勤も特定の場所を通らないとパニックになったり職場や自宅でも決められた行動をしなければならないなどの強い拘りや儀式行為があり、日常生活に支障がある状況が続いていました。
日常生活の状況を確認した所、障害等級に該当している可能性が高いと判断しました。
相談から請求までのサポート
障害認定日時点においても障害等級に該当している可能性が高いと判断しましたが受診歴を確認した所、障害認定日時点での受診がない事が判明した為、事後重症請求とする事としました。
請求日時点で仕事をされており障害者雇用でしたがフルタイムで就労していた為、職場でのサポートの状況や日常生活の状況を診断書作成医に情報提供し病歴就労状況等申立書にもヒアリングした内容を詳細に記載しました。
結果
障害基礎年金2級に認められ年額約78万円を受給できました。
当センターへ依頼する以前に、お母さまで一度申請をしようとされましたが書類の煩雑さや制度の複雑さから諦めていらっしゃった為、年金を受給できる運びとなり大変喜ばれました。